「渋沢栄一」と聞いてピンとくるかたは中々の歴史通だと思います。

ちょうど今月から始まったNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公が彼で、
2024年からは有名な福沢諭吉に変わって新一万円札の顔となることも決定している人物です。

少しおこがましい気がしてこの場で書くのも恐縮ですが、、、そう有名でもなかった彼は実は私や私が経営する会社にとって大変な影響を及ぼしたことになる人物でもありました。

2001年3月1日、今からちょうど20年前、私は25歳にして当社の代表取締役に就任しました。
曾祖父、祖父、父と3代守り続けた事業(当時は家業と呼ぶほうが近いものでしたが)を何の経験・知識もない私が、大学を出て3年で引き継ぐことになりました。

経営のいろはも、勉強も何もしていない私でしたが、どういうわけか彼のことは知っていました。なんで知ったのかはもう覚えていませんが、“資本主義の父”と呼ばれる彼の残した業績を知り、事業家として走り始めたばかりの私は、若気の至り無邪気にも『かくあるべし』と意気に感じたのかもしれません。

そしてちょうど20年前の代表就任にあたり、彼の残した『夢七訓』が当社の行動指針になりました。

『夢七訓』

夢なき者は 理想なし

理想なき者は 信念なし

信念なき者は 計画なし

計画なき者は 実行なし

実行なき者は 成果なし

成果なき者は 幸福なし

故に幸福を求める者は
夢なかるべからず

あれからもう20年・・・当時の無邪気な自分が描いた夢に少しでも近づけたのかどうなのか?
自問自答の日々はもう少し続きそうではありますが、コロナ禍により世界が大混乱に陥った未曽有の危機、かつ就任20年という区切りの年を終え、新しい新年度が始まるにあたり、あらためて大恩人の言葉『夢七訓』を胸に前に進んで行く決意を固めたいと思います。