少し変わった忘年会。参加人数1200人強、15時開始にもかかわらず14時には
会場には人だかりの山・・・そのほぼ全員が会社に戻れば超多忙をきわめる
経営層の方々というこの忘年会は一ヶ所では収まらず、実は西と東で2回ある。
その参加者全てが、たった一つの目的のために、全国、全世界から集まってくる。
「今年も一年ありがとうございました」というこみ上げてくる感謝の念を表す為に…
その中心には、いつもにこやかで年齢のわりには大柄なスーツ姿の老人がすわる。
みんな遠くからであってもその姿を見ることで少し安心し、お元気なんだなぁとか、
体調はいかがかなぁとか、まるで離れて暮らす厳格な父親を気づかうような心持に
なり、なぜだか自然と背筋が伸びる。
もし仮に、この会への参加意義らしきものに答えを出そうとするならば、そういう
ことになるのかも知れないけれど、誰一人そんなことは考えてもいない
ただ、年の瀬のある時間、空間を老師と供に共有して、来年もまたがんばろうと
気持ちを新たにする…
そんなとても幸福な感覚というのが一番近いのかもしれない。
帰り道、ふと見上げた東京タワー
『…与えられた逆境で、ただ全身全霊で努力することができたこと、
もし仮に長い人生でほめることがあったとしたらこのことです…』
としみじみつぶやかれた老師の言葉。
今年も一年本当にありがとうございました。