「多角化という死屍累々の坂道を登る」生前私淑する稲盛和夫氏(京セラ・KDDI創業者)が
よく私たちに言われていた言葉です。パッと聞いただけではネガティブな感覚に誤解されることもありそうなので、少し解説を加えます。
「私たち中小零細企業が中堅企業に成長するには多角化しかありません。
多角化につぐ多角化をやって初めて中小零細企業が中堅企業に、またその繰り返しが大企業への発展の道のりとなるのです。
周りに目をやると、坂道を登りきれないで、息絶えて死んだ企業が周辺にゴロゴロあります。
たとえて言えば、荷車を引いて山道を登る。暑い夏の盛り、喉は乾くわ、汗はダクダク。
そこへ荷車の車軸が折れてしまって、そのまま道ばたにへたり込んでしまって倒産という。
そういう企業が坂道の道ばたにたくさん転がっているのです。
さあ、その坂道を登りますか?登るのをやめますか?決めるのはあなたです。」
2025年1月1日から新たに友桝飲料「甘木工場」の運営がスタートすることになりました。
経緯の詳細はここでは割愛しますが、創業から120年強、炭酸飲料を主軸として「飲み物業界に多様性を提供する」という
ミッションを掲げ本業に邁進してきましたが、その中に、「パウチゼリー飲料」という新領域が加わり、ミッション実現にまた一歩近づくことができるようになりました。
本業の新しい可能性、新市場の創造を視野に覚悟を決めて「死屍累々の坂道を登る」決断をここに宣言します。
創業者「桝吉」の名刺
「高い山に登る」という精神は、創業者「桝吉」の名刺に残る標章にも表れ、今も変わらず脈々と私たちにも受け継がれているようです。